その仕事向いてる?向いてない?

向き不向きってどうやってわかるの?さまざまな視点から分析してみよう!

透析室の看護師に求められるスキル

透析室で働く看護師に求められるスキルは4つある。

1つ目は、作業の効率化を図る能力だ。
透析室での業務の多くは、一度しっかりと身につけてしまえばルーティンワークになることが多いという特徴がある。また、患者に関しても通院の方が多く、同じ人物が何度も通ってくることになるので、だんだんと顔見知りになってくる。
こうした繰り返しの作業は、1度慣れが生じるとダレてしまうことが多い。
しかし、そういった現場だからこそ、そこでなぁなぁになってしまうのではなく、自らより効率的に仕事を進めることができる力が求められるのである。

2つ目はコミュニケーション能力だ。
透析室に通う患者は、1度透析を開始すると、腎臓の移植手術を行わない限り、生涯にわたって透析室に通うことになる。つまり、他の科に比べると患者との関りが長期的になるのである。
そうした経緯から、透析室で働く看護師には、長期的に患者に寄り添っていけるようなコミュニケーション能力が求められるのである。

3つ目は、専門知識を極めたいという向上心だ。
透析室での業務は、慣れてくればルーティン作業になるが、それまでは覚えることがとても多く、大変という特徴がある。そのため、透析に関わる疾患の知識や、看護技術を自ら極めたいという向上心がとても大切になってくるのである。

そして4つ目はストレス耐性だ。
透析室はオープンフロアであるため、患者の状態がよく確認できる。そうしたメリットもあるが、反対にそれはあなたの行動が周囲からもよく見られる状況にあるということである。そのため、患者や同僚からのプレッシャーに負けない、強靭な精神力が求められるのである。

透析室の看護師として働くメリット

透析室の看護師として働くメリットは3つある。

1つ目は、ワークライフバランスがとりやすいという点だ。
基本的に透析室で働く看護師は日勤のみに限られており、夜勤業務がないことがほとんどである。そのため、夜勤が強制されることがなく、家庭や育児と仕事を両立しやすいというメリットがある。
また、透析にかかる時間は決まっているため、予約制をとっている場合は業務を時間どおりに終えられるため残業がほとんどないというのも魅力の1つだ。

2つ目は、一人の患者に継続した看護を行えるという点だ。
透析を行わなければならない患者は、永続的な透析治療が必要になるため、他の科よりも長く同じ患者に接することができるというメリットがある。
その分、看護師側のコミュニケーション能力が試されることにはなるが、「患者さんに寄り添った看護を行いたい」と考えている看護師にはぴったりの職場だといえる。

そして3つ目は専門的な知識を身につけることができるという点だ。
勤務先によっては、幅広い分野の業務を担当しなければならない看護師もいるが、透析室で働く場合は業務の専門分野が限定されているので、広く浅く知識を身につけるのではなく、狭く深く学ぶことができる環境となっている。
透析の分野に関心があり、今後もその分野を極めていきたいという看護師にはとてもあっている職場といえるだろう。

透析室で働く看護師は、他の科とは異なる環境で仕事を行うため、向き不向きが大きく出やすい職場である。メリットとなる部分がデメリットに感じる場合は、逆に透析室の勤務に向いていないと考えてよいかもしれない。
透析室の仕事を探す際には、需要の伸びの詳細についても確認しておくとよいだろう。